釣り初心者にとって、仕掛けの中でも特に悩みがちなアイテムが「重り(オモリ)」です。
「何号を使えばいいの?」「重さの違いで何が変わるの?」と疑問に感じる方は非常に多いでしょう。
この記事では、そんな疑問をスッキリ解消するために、釣りの種類別・状況別の重りの重さの目安や選び方のコツを詳しく解説します。
釣果アップのために欠かせない知識なので、ぜひ参考にしてください!
そもそも重りの役割とは?釣りでなぜ必要なのか?
釣りにおける重り(オモリ)には、大きく分けて以下のような役割があります。
- 仕掛けを沈める(=魚がいるタナまで到達させる)
- 潮の流れや風に流されないように安定させる
- 投げ釣りで遠くまで飛ばすための重みになる
- 仕掛けを自然に流す・止める・誘導する
つまり、オモリは魚に出会うための“仕掛けの司令塔”のような存在。
そのため「何号を使うか」で、釣果が大きく変わることも珍しくありません。
【基礎知識】重りの号数とグラムの関係
日本ではオモリの重さを「号(ごう)」という単位で表します。
1号=約3.75グラムが目安で、以下のように換算できます:
号数 | 重さ(グラム) |
---|---|
1号 | 約3.75g |
3号 | 約11.25g |
5号 | 約18.75g |
10号 | 約37.5g |
30号 | 約112.5g |
このように、**「号数 × 3.75 = グラム」**と覚えると便利です。
重さの計算は、釣具選びやルアー・ロッドの許容負荷を知る上でも重要です。
もっと詳しい重りの換算表はこちらの記事で紹介していますので、見てみてくださいね。
【釣り方別】重りの重さの目安一覧表
実際にどのくらいの重さを選べばよいかは、「釣りの種類」によって大きく異なります。以下に主な釣法とその目安をまとめました。
釣りの種類 | 重りの目安(号数) | 重さの目安(g) | 特徴と補足 |
---|---|---|---|
サビキ釣り(堤防) | 3〜6号 | 約11〜22g | 軽めで自然に漂わせる。小魚がターゲット。 |
ちょい投げ釣り | 5〜10号 | 約18〜38g | シロギス・ハゼなどを狙う。飛距離を出すために必要。 |
投げ釣り(キス・カレイ) | 15〜30号 | 約56〜113g | サーフ(砂浜)から遠投が必要な釣り。 |
フカセ釣り | 0〜2号 | 〜約7.5g | 軽いオモリでエサを自然に流す繊細な釣り。 |
船釣り | 40〜150号 | 約150〜560g | 水深が深く、潮が速い場所が多いため重くなる。 |
アジングなどのルアー釣り | 0.3〜1.5g | – | 超軽量ジグヘッドを使用。感度優先。 |
🎣 ワンポイント:
同じ釣り方でも、場所(川・湖・海)や季節、潮流によって適正なオモリの重さは変化します。あくまで「目安」として使いましょう。
【初心者向け】重さ選びのよくある失敗とその対処法
初心者の方がよく陥る「重さ選びの失敗」を紹介し、その対処法も解説します。
🔻 重すぎるオモリを選んでしまうと…
- アタリがわかりづらくなる(魚が食っても反応しない)
- 仕掛けが不自然な動きになる
- 根がかりのリスクが高まる
🔻 軽すぎるオモリを選ぶと…
- 波や潮に流されてタナに届かない
- 狙った場所まで飛ばない
- アピール力が弱く、魚に届かない
✅ 解決法:
その日の風・潮の速さ・水深を観察し、「仕掛けがちゃんと沈むけど、魚のアタリが取れるギリギリの軽さ」を狙うのが理想です。
【具体例】釣り場・天候別のオモリ選びガイド
状況 | オモリ選びのポイント |
---|---|
風が強い | いつもより1〜2号重くして仕掛けを安定させる |
潮が速い | 軽すぎると流されるため、潮の抵抗を受けにくい中通しオモリ+重めを選ぶ |
魚の活性が低い | 軽いオモリで違和感を与えないようにする(特にフカセ釣りやアジングで有効) |
水深が深い | 重めのオモリで早く沈める。船釣りは特に重要。 |
【形状にも注目】重りの種類と使い分け
釣りで使うオモリには、重さだけでなく「形状」もさまざま。代表的なものを紹介します。
- ナス型オモリ:万能型。投げ釣り・ちょい投げで活躍。
- ゴム管付きオモリ:サビキ釣りで仕掛けの上部に固定できる。
- 中通しオモリ:仕掛けに自然な動きを与えられる。流し釣りに◎。
- 板オモリ:フカセ釣りなどで微調整用に使用。
- ジグヘッド:ルアーと一体化したオモリ。軽さとバランスが命。
🎣補足:最近では鉛だけでなく、環境に優しいタングステン製や鉄製のオモリも人気です。
【迷ったらこれ】重りの選び方3ステップ
釣り初心者が現場で迷ったときは、次のステップで選ぶと失敗が少ないです。

- まずは釣り場の他の人を見る(何号を使っているか観察)
- 反応がなければ、1〜2号軽く or 重く調整
- 感度を確認(アタリが取れるか、沈下が速すぎないか)
これを繰り返すことで、自分に合った重さ感覚が自然と身につきます。
まとめ|釣りの重り選びは“釣果を左右する最重要パーツ”!
釣りにおける「オモリ選び」は、初心者が見落としがちな“釣果の鍵”です。
重すぎれば食わず、軽すぎれば届かない——それだけ繊細なバランスが要求されます。
あなたの釣りスタイルや釣り場に合わせて、状況に最適なオモリを選ぶことが、釣果アップへの第一歩です。
今日から、重さ選びにもこだわってみませんか?