ボートフィッシングは陸では味わえない、もうひとつの釣りの世界

ボートフィッシングは、岸からは届かないポイントに直接アクセスできる、岸からでは出会えない大物のチャンス、そして何より「水の上に完全に身を置く感覚」は、他にはない魅力です。
それまで陸っぱり専門だった自分にとっても、ボートの上から仕掛けを落とすという体験は、ある意味“釣り人生の転機”でした。
そこで、この記事では、初心者が安心してボートフィッシングに挑戦できるよう、必要な準備や注意点をわかりやすく解説します。初めてボートフィッシングに挑戦する方が「最初の一回」を失敗しないための視点で、基本的な部分をまとめてみました。
ボートフィッシングってどんな釣り?
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ボートフィッシングとは、読んで字のごとく「船に乗って釣りをすること」ですが、一口に“ボート”といっても種類はさまざまです。
- 遊漁船(いわゆる釣り船)
- レンタルボート(エンジン付き・手漕ぎ)
- 個人所有のプレジャーボート
中でも、初心者が最初に体験するなら「遊漁船」が断然おすすめです。船長がその日の海の状況を見て釣れるポイントへ案内してくれますし、道具のレンタルやレクチャーも充実している船が多い。正直、初心者でも“釣らせてくれる”レベルのサービスです。
なぜ今、初心者にボートフィッシングをすすめたいのか?

私自身がそうだったように、「船に乗るなんてハードルが高そう」と感じている人は多いと思います。でも、最近のボート釣りは、敷居がグッと低くなっています。
- ライフジャケットは無料貸出あり
- 釣り具は手ぶらでもOK(レンタルあり)
- 船釣り初心者歓迎のプランが増加中
さらに、陸っぱりでは釣れないような魚が釣れたり、魚影の濃さが段違いなのもボート釣りの醍醐味。釣果を求めるなら、正直言って船に乗ったほうが早いです。
最低限これだけは準備したい道具
船釣りに行くからといって、高価なタックルをそろえる必要はありません。むしろ、最初はレンタルで十分です。
ただし、これだけは自分で用意しておいた方がいい道具もあります。

- ライフジャケット(桜マーク付き TYPE-A) 命を守るものなので、これは妥協せず自前で。最近はオシャレなものも多いです。
- 酔い止め薬 「自分は船に強い」と思っている人ほど、飲んでおいた方がいい。海の揺れは想像以上です。
- クーラーボックス(中型) 釣った魚を持ち帰るなら必須。氷も多めに。
- 濡れてもいい服・滑らない靴 船上は意外と濡れます。長靴がベスト。
釣れる魚の一例(季節ごと)

これは地域にもよりますが、ざっくり下記のような魚がターゲットになります:
季節 | 主な魚種 |
---|---|
春 | メバル、カサゴ、マダイ |
夏 | シイラ、イナダ、タチウオ |
秋 | アジ、サバ、カワハギ |
冬 | ヒラメ、マゴチ、ブリ |
初めての船釣りでマダイが釣れたときは、本当に感動しましたね。船長とハイタッチしたのを今でも覚えています。写真が無くて残念><
よくある失敗とその対策
初心者がやりがちなミスをいくつか挙げておきます。
酔って釣りどころじゃなくなる
→ 酔い止めは出発30分前に。前日は睡眠をしっかり取り、空腹で乗らないこと。
仕掛けが扱いづらい・絡まる
→ 船釣り専用の仕掛けを用意し、現地での説明をしっかり聞く。慌てないこと。
船長の指示を無視して怒られる
→ 船では、船長がルール。素直に従えば釣果も安全もついてきます。
マナーと安全の話
意外と忘れがちですが、マナーと安全は船釣りでは超重要です。
- ライフジャケット着用は法律で義務化されています(特にTYPE-A)
- ゴミは必ず持ち帰る
- 他の釣り人との仕掛けの絡まりに配慮する
- 船長や他の乗船者への挨拶・会話も忘れずに
これを守るだけで、釣りの世界はもっと楽しくなります。
最後に:釣りの楽しさは「釣れること」だけじゃない

釣りというと「どれだけ釣れたか」が話題になりがちですが、ボートフィッシングにはそれ以外の魅力も多くあります。
- 海の上でしか味わえない風景
- 波の音を聞きながらの時間
- 同船者との会話や一体感
「釣れたかどうか」だけにこだわってしまうと、せっかくの非日常体験を見逃してしまいます。 ぜひ、体験そのものを楽しむ気持ちでボートフィッシングに挑戦してみてください。