「根岸港 釣り」で検索してこの記事にたどり着いたあなた、横浜の工業地帯にあるこの港が、実は「冬釣りの聖地」であることをご存知でしょうか?
一見するとただの護岸ですが、ここには隣接する工場から「温排水」が流れ込んでおり、真冬でも水温が安定しているという、他にはない特殊な環境があります。
そのため、通常なら深場へ消えてしまうアジやクロダイが、ここでは真冬でも岸から狙えるのです。
ただし、根岸港には「駐車場が全くない」「夏場は逆に釣れなくなる」という、初心者泣かせの落とし穴も存在しますので、根岸港の知られざるポテンシャルと、「駐車場&アクセス情報」も含めて、ご案内します。
根岸港の釣り場_基本情報
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市磯子区 |
| 主なターゲット | アジ(冬推奨)、クロダイ、メバル、アナゴ、シーバス |
| 釣り場の特徴 | 冬に強い / 温排水あり / 水深浅め(2〜5m) |
| 駐車場 | 釣り場直近になし(※近隣コインPから徒歩20分〜) |
| トイレ | なし(※入場前に近隣コンビニ等で済ませる必要あり) |
| 常連のルール | 路上駐車厳禁(即通報リスクあり)、ゴミ持ち帰り徹底 |
| 特記事項 | 夏は高水温で不調。立入禁止エリア厳守。 |
根岸港(根岸湾)の特徴と魅力
根岸港は温排水と「汽水」が混ざる奇跡の釣り場
横浜市磯子区の根岸港は、巨大な製油所や電源開発(J-POWER)磯子火力発電所に囲まれた、京浜工業地帯のど真ん中に位置する護岸エリアです。
最大の特徴は、発電所付近から出る「温排水」。これにより冬場でも海水温が高く保たれ、本来なら深場へ落ちる魚たちが湾内に留まる「天然の釣り堀」状態になっています。
さらに見逃せないのが、北側の掘割川からの淡水流入です。
これにより、汽水域を好むシーバスやハゼにとっても居心地の良い環境が形成されています。これら豊富なベイト(餌)を求めて、大型のフィッシュイーターたちも集結するため、食物連鎖が非常に活発なエリアなのです。

根岸港は、全体的に足場は舗装されておりフラットですが、「駐車場から遠い(往復2km以上歩く)」ため、小さなお子様連れのファミリーにはハードルが高めです。
逆に、「歩いてでも釣果を出したい」「冬の貴重なアジを狙いたい」というベテランやルアーマンには最高のフィールドですね。
現場レポ:根岸港の「温排水」はどれくらい凄い?
多くの釣り人が「温かいから釣れる」と言いますが、実際に現場に立つと分かる「2つのリアルな恩恵」を紹介します。
1. バケツの水で「手がかじかまない」
冬の釣りで一番辛いのは、寒さで指の感覚がなくなることですよね。
しかし、根岸港で海水を汲んで触ってみると、「明らかに温かい」ことに驚きます。お湯とまではいきませんが、悴んだ手を海水に浸すと感覚が復活するレベルです。
この水温が、魚たちの活性を支えているんですね。
2. 弱ったイソメが「復活して踊りだす」
寒空の下で買ったアオイソメなどの活きエサは、通常すぐに動きが鈍くなります。
ところが、ここの海水に入れた瞬間、「ウネウネと元気に動き出す」のです。魚へのアピール力が段違いになるため、冬のエサ釣りでは最強の武器になります。
3. 「天然の自動給餌機」システム
なぜ魚が集まるのか? それは単に温かいからだけではありません。
排水には、取水の過程でダメージを受けたプランクトンや小エビが混じっています。

つまり、排水口からは「弱ったエサ」が常に流れてきます。魚たちは口を開けて待っているだけでエサにありつける、まさに「天然の自動給餌機」状態になっているのです。
根岸港は「夏」に釣果が落ちる?
「温かいなら夏はもっと釣れるのでは?」と思うかもしれませんが、実は逆なんです。全く釣れない訳ではないですが、他の釣り場と比べると釣果が落ちています。
7月〜9月は「水温が高すぎる」
閉鎖的な湾内で温排水が出続けているため、夏場は水温が上がりすぎてしまいます。
これにより、以下のような悪条件が重なります。
- 酸欠(貧酸素): 水温が高すぎて酸素濃度が下がり、魚が口を使わなくなる。
- 魚が逃げる: 適水温を超えてしまうため、回遊魚などは沖や他のエリアへ移動してしまう。
地元のアングラーの間では、「根岸港は寒くなってから行く場所」というのが定説です。夏場は無理に粘らず、潮通しの良い他の釣り場(本牧や大黒など)を選ぶのが賢明です。
根岸港で釣れる魚とベストシーズン(時期)
毎年の年間の釣果比較すると、やはり「冬」のポテンシャルが際立っています。
- 春(3月〜5月)
メバル(良型)、カサゴ、シリヤケイカ(エギング)、シーバス(バチ抜けパターン) - 夏(6月〜8月)△ 厳しい時期
高水温のためアジなどは期待薄。狙うなら高温に強いクロダイ(ヘチ)やハゼ、タコ程度。 - 秋(9月〜11月)
水温が下がり始めると、シーバス、アジ、タチウオ(回遊次第)が戻ってきます。 - 冬(12月〜2月)★ベストシーズン
└アジ(20cm〜の良型):夕マズメ〜夜に温排水周りで実績あり。
└クロダイ:温排水効果で活性が高い。
└巨大アナゴ・ドチザメ:後述する夜の「怪物」たち。
夜の海底に潜む「怪物」たち(ぶっこみ釣り)
根岸港の夜釣りでは、堤防釣りの常識を超えるサイズの大物が潜んでいます。
ターゲット:規格外のサイズ
- 巨大アナゴ: 通常サイズではありません。70cmオーバーの「伝助アナゴ」クラスの実績がSNSでも報告されています。
- ドチザメ: 1メートル超え(133cmの記録も!)の個体が湾内に入り込んでいます。
攻略法:怪物狩りのレシピ
- タックル: 通常の投げ竿やライトタックルでは危険です。強めのシーバスロッドMHクラス以上、または25号以上の投げ竿を推奨します。
- エサ: 定番の「アオイソメの房掛け」に加え、「サンマの切り身」が特エサです。サンマの強烈な油と匂いが、温排水に乗って広範囲の大物を寄せます。
根岸港の有力ポイント
根岸港は広い護岸ですが、水深は全体的に浅めです。(※フェンス等の立入禁止区域には絶対に入らないでください)
ポイントA:温排水・排水口周辺(バス停:ジェイパワー前付近)
ここの特徴は最も水温が高く、魚影が濃い一級ポイント。強い流れ(カレント)は発生していませんが、温かい海水がじんわりと滞留しているため、プランクトンが溜まりやすい場所です。
アジングをする場合、あまり流れがないため、重いジグヘッドだとすぐに底についてしまうので、1g以下の軽量ジグヘッドを使い、中層をふわふわと漂わせるイメージで誘います。
工業排水の影響で少し濁りがあるため、「グロー(蓄光)」や「匂い付きワーム(ガルプ等)」がオススメです。
ちなみに、11月頃に5m程度の長めの竿を使ってのサビキ釣りで、イワシとアジの数釣りを楽しめました。
ポイントB:東京ガス前の護岸沿い(クロダイ・根魚)
水深は 足元で2〜3m程度と浅めです。
壁にはイガイやカニが付着しているので、ヘチ釣り・落とし込みで、壁際スレスレにエサ(カニやイガイ)を落としていきながらクロダイ狙いのランガンスタイルがオススメ(他の釣り人の邪魔にならないように)。
水深が浅いので、人影を落とさないよう静かにアプローチするのがコツです。
以前、沖目を狙ったカゴ釣りで、アジも釣れましたが、ポイントAの方が、釣果は出ました。
ポイントC:沖のミオ筋・ボトム(大物ぶっこみ)
この角の沖合は、大型船が着岸するために海底が掘り下げられています(=ミオ筋)。浅い護岸エリアの中では、ここから沖に向かって投げると「カケアガリ(急激な深みの変化)」に届きやすいのです。
また、角になっているため、潮の流れが複雑に変化し、エサが溜まりやすいポイントで、砂泥底のため、根(岩礁)が少ない印象です。
このような環境を好むアナゴ、カレイ、ドチザメ、イシモチなどが潜んでおり、根掛かりもあまりしなかったので、置き竿での「ぶっこみ釣り」にも最適です。(船の往来には要注意)
現地の施設・設備情報(駐車場・トイレ・釣具屋)
ここが根岸港攻略の最大の難関です。しっかりと準備してください。
駐車場情報:コインパーキング + 「キャリーカート」が正解
根岸港には釣り場専用の駐車場はありません。
また、路上駐車は検挙のリスクだけでなく、「釣り場閉鎖」の引き金になります。絶対にやめましょう。
▼ 推奨駐車場と徒歩時間の目安
| 駐車場名 | 釣り場までの距離 | 徒歩時間 | 評価 |
| コインパーク磯子2丁目 | 約1.1km | 15分強 | 推奨(S) 最短だが競争率高め |
| グランディーパーク根岸町 | 約1.6km | 20〜25分 | 推奨(A) 比較的空いている |
| タイムズ横浜根岸町第3 | 約1.6km | 20〜25分 | 推奨(A) アプリで空車確認可 |
釣り場まで長距離移動になるため、キャリーカートがないと体力を消耗しちゃいます。
トイレ事情
釣り場周辺に公衆トイレはありません。
釣り座を構える前に、道中のコンビニ等で必ず済ませておきましょう。
近隣の釣具店・コンビニ
- ローソン 横浜新磯子店: 釣り場から徒歩圏内の国道16号沿い。「アオイソメ」等の釣りエサや簡単な仕掛けも売っている神コンビニです。
- キャスティング 横浜磯子店: 車で数分の距離。本格的な装備補充はここで。
【重要】根岸港のルール・禁止事項とマナー
この貴重な釣り場を未来に残すために、以下の項目は(アングラーとしてのプライドにかけて)遵守してください。
- 立入禁止エリア(フェンス内・敷地内)への侵入厳禁フェンスで囲まれた場所や、「立入禁止」の看板がある場所は企業の敷地や管理区域です。絶対に入らないでください。
- 路上駐車ゼロ付近は大型トレーラーの待機場所や走行ルートです。一般車の駐停車は物流の妨げとなり、釣り場閉鎖に直結します。
- ゴミの完全持ち帰り糸くず一本、空き缶一つ残さないのが「外ネタ情報局」読者のルールです。
- 安全装備の徹底水深は浅いですが、海面まで高さ(3〜5m)があります。長さ5m以上のタモ網がないと、せっかくの大物を取り込めません。夜間は暗いため、ライフジャケットと高輝度ヘッドライトを必ず着用してください。
根岸港へのアクセス方法
車でのアクセス
- 首都高速湾岸線「磯子IC」から約5〜10分。
- ※ナビには「コインパーク磯子2丁目」などをセットし、そこから徒歩移動を想定してください。
電車・バスでのアクセス
- JR根岸線「根岸駅」または「磯子駅」から横浜市営バスに乗車。
- バス停「東京ガス前」/「ジェイパワー前」下車、徒歩すぐ。
- バスの本数が時間帯によって少ないため、帰りの時刻表を必ずチェックしてください。
- また、一部のバスは終点が「磯子駅」ではなく「車庫(滝頭など)」になる場合があるため、乗り過ごしや行き先にも注意が必要です。
まとめ:根岸港は「歩く覚悟」がある人におすすめ!
根岸港は、お手軽な釣り公園ではありません。駐車場から距離があり、アクセスには「体力」と「事前の準備」が必要です。
しかし、そのハードルを超えた先には、「海水で手が温まる」「冬でもアジが釣れる」「浅場に差してくる怪魚に出会える」という、他では味わえない魅力が待っています。
逆に言えば、夏場は高水温で厳しいフィールドとなります。
「寒くなったら根岸へ行く」。この合言葉を胸に、ルールを守って冬のホットな釣りを楽しんでください。
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