東京都江戸川区にある「葛西臨海公園」は、JR京葉線の葛西臨海公園駅から徒歩約1分ととても近く、車で来ても公園の専用駐車場もあるため、電車釣行派・車釣行派どちらにもとっても利用しやすい便利な立地にあります。
この公園は、緑と水と人のふれあいをテーマに5つのゾーンに分かれる陸地側の「葛西臨海公園」と、人工の2つの砂浜からなる水遊びや魚釣りができる海側の「葛西海浜公園」の二つが隣接した広大な都立公園です。
「葛西臨海公園」周辺の釣り場の情報
この二つの公園の釣り場は、大きく分けると、陸地側の「カニ釣りがメインの葛西臨海公園」と、ハゼやシーバスを狙った「魚釣りが出来る葛西海浜公園」の西なぎさのポイントに分かれます。
葛西臨海公園の全体図

葛西臨海公園では、カニがメインターゲット。
葛西臨海公園で魚釣りが出来ると紹介しているサイトを見かけますが、葛西臨海公園では、魚釣りは出来ないので注意してください。出来るのはカニ釣りです。
葛西海浜公園の全体図

葛西海浜公園の渚橋方向の水路が釣り可能エリアです。
葛西臨海公園・葛西海浜公園の基本的な施設・設備
| 釣り具・餌 | 公園内はなし。 近隣に釣具店あり(タックルベリー葛西店、上州屋南葛西店、キャスティング北葛西店) |
| 食事 | 公園内に売店やカフェレストランあり |
| トイレ | 公園内に複数あり |
| 周辺情報 | 葛西臨海水族園、ダイヤと花の大観覧車、バーべーキュー広場などなど |
葛西海浜公園で釣れる魚と季節
・ハゼ(マハゼ)
葛西海浜公園のメインターゲット。夏・秋が良く釣れます。冬には15㎝越えが釣れています。ポイントは、葛西臨海公園に向かって右側のゴロタ場、左側の砂浜どちらでも釣れます。
・シーバス(セイゴ、フッコ)
春・夏・秋・冬と年間を通して狙えるターゲットで、春はセイゴサイズが多く、秋ごろに30cm以上が釣れやすくなります。個人的には、葛西臨海公園に向かって左側の砂浜の方が釣れました。
・クロダイ
春・夏・秋・冬と年間を通して釣れる魚で、ゴロタ場でカニをエサにしたウキフカセの反応が良いです。
・キビレ
クロダイ同様、春・夏・秋・冬と年間を通して狙えますが、秋口が一番釣果実績があり、葛西海浜公園では、クロダイよりキビレの方が実釣ベースだと数が多いですね。
・マゴチ
夏・秋に釣れるターゲット。2019年に釣果報告がありますが、私は釣れたことがありません。
・カレイ
冬に釣れる数少ないターゲット。サイズは20cm弱と小型が中心で、数もそこまで釣れませんが、カレイを狙うなら、6~8cmくらいにカットした青イソメの房掛けでアピール力を上げて狙います。
・イシモチ
夏・秋に釣れる魚です。海浜公園から葛西臨海公園に向かって左側の砂浜で胴突き仕掛けで狙います。この仕掛けでは、イシモチよりセイゴが良く掛かります。
・エイ
春・夏・秋で釣れる魚です。専門的に狙う人は少ないと思いますが、青イソメのぶっこみ釣りで、たまに釣れます。また、釣れたハゼをそのままにしておくと、エイが釣れることがありますが、ハゼ釣り仕掛けでは、釣りあげるのは難しいですね。
葛西海浜公園の最新の釣果情報

2025年10月:釣り場全体でハゼ釣れてます。まだまだ好調です。
2025年9月:ハゼ20匹以上釣れてます!シーバスもサイズが上がってきてます。

葛西海浜公園の釣り場のポイント
「葛西臨海公園」周辺で釣りができるポイントは、海浜公園の西なぎさの陸地側(赤線の所)のみに限られていて、公園の開園時間は「午前9:00~午後5:00(17時)」までとなっています。
夜釣りや朝まずめを狙った早朝からの釣りは出来ないのでご注意を。
また、撒き餌なども禁止されているので、ルールは守ってくださいね。
詳しいルールは下記をご確認ください。
葛西海浜公園の釣りルール(葛西海浜公園パートナーズ発行)


葛西海浜公園の渚橋右側のポイントは比較的根がかりが少なく、釣りやすいポイントで、干潮時などは海に立ち入ってハゼを狙っての釣りをしている人もいます。
夏は気持ちいいですが、アカエイも生息しているので、間違って踏まないように!

こちらの石が積まれているゴロタエリアの海底は牡蠣殻も多く、根掛かりするので仕掛けを投入したらあまり動かさず、そのままにするか、浮き釣りや胴付き仕掛けを使った方がいいですね。
もし、仕掛けを沈めるなら1本針の中通し重りで、ハリスを長めにしてエサを漂わせると、近くのハゼが食いついてきますよ。
葛西臨海公園から葛西海浜公園への行き方

西なぎさに向かうには、この渚橋を渡ります。橋の上からの景色もよくポイントの全体像を把握しやすかったです。
また、海をバックに記念撮影もオススメです。橋の上からの釣りは禁止されているのでご注意ください。

葛西臨海公園と葛西海浜公園を結ぶ渚橋は、風の通りも良く気持ちがいい橋です!

この先で海水浴やバーベキューも出来る場所があり、荷物を積んだカートを引いてスロープからも入れます。

渚橋を渡ってすぐ右側にトイレがあります。分かりやすい所にあるので、迷う心配もなく釣り場からも近いので便利なポイントです。
カニ釣りポイント(葛西臨海公園)
葛西臨海公園では魚釣りが禁止されているので、狙いの釣り物はカニ釣りがメインとなります。

全体的にどこも同じ感じなので、せっかく来たのにスペースがない!何て事は無さそうです。

ここのポイントは人が少ない為か、大型のカニが岩の隙間に沢山いました。

カニ釣りのポイントは全面に敷き詰められた岩場(ゴロタ場)の隙間になります。
特に大きな波が来ることもないので、小さなお子さんも比較的安全に楽しめますが、石の上はとても滑りやすくなっていますので気を付けてくださいね。

カニ釣りは岩場の間にエサを落として、カニがハサミで挟んだら、そっと見ながら引き上げる感じです。
ザリガニ釣りに近いですね。石の上に乗らなくても手前の石の間で十分釣れました。

カニが食いついても、上まであげるにはコツがいりますが、5歳の子どもも2匹釣りあげていました!
カニ釣りの仕掛けは適当な棒(割りばし)とタコ糸(適当な糸)とソフトイカで十分なので、手軽に楽しめます!
駅そばのコンビニでカニ釣りセットも売っていましたが、近くに落ちている木の枝で子供と一緒に作る方が釣れた時の喜び大きいですね!
葛西臨海公園の釣り場以外のスポット
芝生エリア(葛西臨海公園)

葛西臨海公園は、芝生エリアと釣り場が近くにあるので、飽きたら違う遊びに切り替えることもできるのが、嬉しいですね。

芝生エリアは、凧揚げ上げも出来るくらい広いエリアでキャッチボールやバトミントンなど色々楽しめる広さがあります。とにかく芝生エリアは走りたくなる気持ちよさです。

ここは葛西臨海公園側の木立で、涼しくて海にも近くおすすめの場所です。
今回は、ここにピクニックテントを設置してベースを作りました。奥に見えるのが渚橋。

西なぎさ(葛西海浜公園)
葛西海浜公園は、渚橋を渡って左右に砂浜エリアがあります。

橋の右側にはバーベキュー広場があります。

渚橋の左側の砂浜は遊泳ゾーンになっていますので、海水浴も楽しめますが、魚釣りは禁止なのでルールを守ってくださいね。
ただ、お世辞にも海はきれいとは言えないので、遊んだあとは近くにあるシャワーで綺麗に洗いましょう。

葛西海浜公園の海は遠浅になっているので、奥まで行っても深さは五歳の子供の胸下くらいです。

砂浜エリアは、ポッアップテントやレジャーシートを広げるスペースも十分あります。

海浜公園内には、渚橋近くに大きなテントがある休憩所も完備されていますので、ここに拠点を作るのも良いですね。
【葛西海浜公園】【葛西臨海公園】の釣りに関するQ&A
どこで釣りができますか?
釣りができるのは、葛西海浜公園「西なぎさ」の水路側だけです。
「東なぎさ」や「西なぎさ沖側」「なぎさ橋」はすべて釣り禁止エリアなのでご注意ください。
投げ釣りはできますか?
投げ釣りは禁止されていますが、アンダースロー(下投げ)や「ちょい投げ」程度ならOKとされています。
周りに人が多い公園なので、安全を意識して控えめに楽しむのがポイントです。
撒き餌(まきえ)は使えますか?
撒き餌は使えません。
鳥や水質への影響を防ぐためのルールで、パンや練り餌なども禁止されています。
自然環境を味わいながら釣りを楽しめるのが、この公園の魅力のひとつなので汚さないように。
ルアー釣りやウキ釣りはできますか?
はい、ルアー釣り・ウキ釣り・ミャク釣りのいずれも楽しめます。
ただし、人や物に引っかけないように周りに注意して、短めにキャストするのがマナーです。
日差しを浴びながら、のんびりルアーを動かすだけでも十分楽しいですよ。
夜釣りは可能ですか?
夜釣りはできません。
「なぎさ橋」が夜間閉鎖されるため、早朝や深夜の釣りは行えません。
朝から昼にかけてでもハゼやスズキが狙えるので、日中の時間帯にのんびり楽しむのがおすすめです。
水中に入って釣ることはできますか?
できません。
ウェーディングやカキ礁への立ち込みは禁止されています。
危険を避けるためのルールなので、岸から安全に釣るのが基本、水中に立ち入らなくても、釣果はあるので、無理はしないようにしましょう。
釣れる魚は何ですか?
ハゼやスズキ(セイゴ・フッコ)、キビレ、クロダイなどが釣れます。
季節や年によってはイシモチ、カレイ、メバルが回ってくることもあります。
潮の動き次第で釣果が変わるので、何が釣れるかワクワクしながら竿を出すのも楽しいですね。
子どもでも釣れますか?
もちろん釣れます。
足場が安定していて危険が少ないため、家族連れに人気の釣りスポットです。
特に夏から秋にかけてはハゼ釣りが簡単で、短い竿や延べ竿でも十分楽しめます。
釣った魚を観察したり、ちょっとした水遊びをしながら過ごすのもおすすめです。
まとめ
葛西臨海公園・葛西海浜公園で主に釣れるのはハゼとフッコ、カニがメインとなり、そんなに多くの魚種は期待できませんが、釣り場以外にも楽しめるポイントがたくさんあります。
葛西臨海公園内では年間を通して季節ごとに開催されるイベントや、TV番組や雑誌など多数のメディアにも紹介される「葛西臨海水族館」、「ダイヤと花の大観覧車」「ウォッチングセンター(鳥類園)」、子ども用の遊具のある「わくわく広場」や人気の「バーベキュー広場」、東京湾を一望出来る「展望レストラン」や「宿泊施設」など色々楽しめる公園です。
カップルや小さなお子さんのいるファミリーや釣り初心者の方も一日中楽しめる魅力的な釣り場です。
葛西臨海公園の設備情報など
| 所在地 | 東京都江戸川区臨海町六丁目 |
| 利用時間 | 無料開放公園のため常時開園ですが、サービスセンター及び各施設は休業日があります。 問い合わせは、葛西臨海公園サービスセンター(TEL 03-5696-1331) |
| 料金 | 無料(公園内の観覧車など施設利用料は別途必要な場合があります) |
| アクセス(電車・バス) | ・JR京葉線「葛西臨海公園」駅下車 徒歩1分 ・東京メトロ東西線「西葛西」駅(T16)/東京メトロ東西線「葛西」駅(T17)から都バス「葛西臨海公園行き」約20分 ・水上バス「お台場海浜公園」駅から水上バス約50分(TEL 03-5608-8869東京水辺ライン) |
| アクセス(車) | 首都高速湾岸線「葛西IC」下車すぐ |
| 駐車場(24時間営業) | 普通車 1時間まで300円 以後20分まで毎に100円 月~金 入庫後12時間最大料金 1200円 大型車(車高2.5メートル以上の車両) 2時間まで1,500円 以後30分まで毎に500円 ※高額紙幣(一万円札、五千円札、二千円札)は使用不可 ※問い合わせ(TEL03-3877-0725) 駐車台数181台(うち身障者用18台) |
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