「て」の釣り言葉・用語(収録数:24単語)
・デキ
デキとは、当歳魚のことを指します。特に、前年に生まれた魚のことで、サイズや成長度合いによって分類されます。釣りの際には、このデキの魚が狙われることが多く、若い魚は活性が高いため、釣果が期待できることがあります。ハゼ釣りなどで、「デキハゼ」のように使われます。
・デカポッパー
大型のポッパールアー。水面を叩くようなアクションで音や泡を立て、大物の魚を誘い出す。特にバスや青物(ブリなど)を狙う際に使用され、視覚的なインパクトが大きいトップウォータールアーとして人気。
・デッドスロー
非常にゆっくりとしたスピードでルアーを引く技術。魚により自然な動きを見せ、活性の低い魚にもバイトを誘発するために使われる。寒い季節や魚の反応が鈍いときに効果的。
・デッドスティッキング
ルアーを完全に停止させた状態で、魚がバイトするのを待つ技術。スレたバスなどに有効。
・デイトリップフィッシング
日帰りで行う釣り。短時間での釣行のため、釣り場の選定や効率的な釣り方が求められる。特に家族や友人とのレクリエーションとして丁度良い。
・ディープレンジ
水深の深いエリアを指します。深場には大型の魚が潜んでいることが多く、深い場所での釣りには、重めのルアーや専用のタックルが必要です。特に深海魚や底物を狙う際に重要な要素となります。
・電気ウキ(でんきうき)
電気ウキは、夜釣り用のウキで、内部に発光ダイオード(LED)と電池を内蔵しています。通常のウキと異なり、暗い環境でも視認性が高く、釣り人が仕掛けの動きを簡単に確認できるため、特に夜間の釣りで便利です。魚がウキを引き込むと、光の点滅や消灯によってアタリを知らせます。
・電動リール(でんどうりーる)
電動リールは、船釣りや深海釣りで使用されるリールで、電気とモーターの力を利用して糸を巻き上げる機能を持っています。重いオモリや深い水深での釣りの際に特に便利で、長時間の釣行でも疲労を軽減します。釣り人が力を入れずに、スムーズに魚を引き上げられるため、大物を狙う際に重宝します。
・電車結び(でんしゃむすび)
電車結びは、糸と糸を結ぶ一般的な結び方の一つです。この結び方は強度が高く、簡単に行えるため、多くの釣り人に利用されています。特に、細いライン同士を結ぶ際に有効で、フックやリーダーとの接続にもよく使われます。
・天井糸(てんじょういと)
天井糸は、鮎の友釣りや渓流釣りにおいて、仕掛けの中で竿先に近い部分に結ぶ強めの糸です。この糸は、木の枝などに絡まって切れるのを防ぐ役割があります。対照的に、仕掛けの中で水に入る部分の糸は「水中糸」と呼ばれ、天井糸と水中糸をうまく使い分けることで、より効果的な釣りが可能になります。
・手返し(てがえし)
手返しは、釣りの際の一連の動作を指し、針にエサをつけて仕掛けを投入し、その後回収するまでの速さが求められます。この動作が早ければ早いほど、数釣りにおいて有利になります。特に競技や多くの魚を狙う際に、手返しの速さは重要な要素となります。
・手尻(てじり)
手尻は、サオの全長よりも長い仕掛けの部分を指します。主にアユ釣りで使われることが多い用語。
・手前マツリ(てまえまつり)
手前マツリは、他人の仕掛けと絡んでしまう「オマツリ」という言葉から派生した言葉で、自分の仕掛けを自分で絡めてしまうことを指します。特に、仕掛けを投げ込む際に注意が必要で、周囲の状況を把握しておかないと、手前マツリが発生しやすくなります。これを防ぐためには、投げる際のタイミングや距離を考慮することが大切です。
・テグス
ナイロンやポリエチレンなどの素材でできた透明な釣り糸の一種。素材により耐久性や、視認性が違う。安価で手に入りやすく初心者からプロまで幅広く使用され、フッキングの強度を保ちながら柔軟性を提供するため、多用途に対応可能。
・テールスピン
ルアーのテール(尾部)がスピン(回転)することにより、水中で強い波動や振動を生み出し、魚にアピールするルアーの種類。小型のメタルルアーとして使われることが多く、回転によるフラッシング効果があり、視覚的にも魚を引き寄せやすい。
・テールフック
ルアーの尾部付近に装着するフック。通常、トレブルフック(3本の針を持つフック)で、ルアーのテール(後部)に取り付けられ、魚がルアーを追いかけたときに効果的にフッキングできるようにするためのもの。口ではなく尾にかかるため、魚がバイトしても取りこぼしにくい。
・テールウォーク
魚が水面でジャンプし、尾びれを使って水を蹴りながら泳ぐ動き。特にルアーフィッシングで、魚がフックにかかった後に逃げようとして水面を跳ねる様子を指します。この行動は、魚が体力を使い果たして逃げ切ろうとするために行い、視覚的にも釣り人にとってスリリングな瞬間です。
・テキサスリグ
ワームのフックを隠し、ウィードや障害物に引っかかりにくくするリグの一種。主にバスフィッシングで使用され、針先をワームの中に隠してセットすることで、障害物をかわしながら効率的に釣りができる。ウィードエリアや障害物の多い場所で効果的。
・テーパー
ロッド(釣竿)やライン(釣り糸)の形状が先細りになっていることを指します。テーパーの種類によってロッドの柔軟性や投げやすさ、引きやすさが変わり、特定の釣り方に向いている。キャスティングの距離や正確さ、魚とのファイト時の感覚に影響する重要な要素。
・テーパードリーダー
太いリーダーと細いリーダーが一体となったライン。リーダーの太さが先端に向かって徐々に細くなることで、キャスティングの際のスムーズなライン放出が可能になり、飛距離も出しやすい。
・テンカラ
日本の伝統的な毛鉤(けばり)釣りの一種。リールを使用せず、シンプルなロッドとライン、毛鉤だけで行う。特に山岳渓流での釣りに適しており、軽装で移動が容易。テンカラ釣りは、魚に自然なフライの動きを見せることで、繊細な魚を狙う際に効果的。
・テンカラロッド
テンカラ釣り専用のロッド。通常はリールを使用せず、直接ラインをロッド先端に結びつけることで操作する。軽量で長さのある設計が多く、渓流などでの狭いスペースでもキャスティングが容易。取り扱いがシンプルで初心者にも扱いやすい。
・テンション
ラインにかかる張力を指す言葉。魚がかかっている時や、ルアーを操作する際に適切なテンションを保つことが重要で、張りが強すぎるとライン切れやフックアウトの原因となり、逆に弱すぎるとアタリを感じにくくなる。
・天秤(てんびん)
釣りにおいて特に投げ釣りや磯釣りで用いられる道具の一つで、主に糸と糸をつなぐ役割を果たします。
・テンプレ
釣りの際に使用する道具や仕掛けの基本的なパターンや型。釣り人は、過去の経験を基に成功したテンプレを用いて、状況に応じて調整することで、効率的な釣りを実現する。特に特定の魚種や場所において効果的な釣り方がテンプレとして知られることが多い。