PR

牡蠣にもアニサキスが!?知らなかったリスクと安全な楽しみ方【実体験あり】

牡蠣とアニサキスアイキャッチ 釣り雑学・知識
牡蠣とアニサキス

こんにちは、牡蠣が大好きな筆者です。毎年ふるさと納税で生牡蠣を取り寄せて、自分で釣った魚と一緒に旬の味を楽しんでいます。

ふるさと納税の牡蠣
ふるさと納税の牡蠣

プリッとした食感と磯の香り…。牡蠣好きの方なら、この喜びに共感していただけると思います。

そんなある日――
いつも通り牡蠣を剥いていた私の目に、信じられないものが飛び込んできました。

「…うそでしょ、牡蠣の中にアイツ?」

ツヤツヤの身の奥で、白くて細長い“糸”のようなものが動いている――。

「まさか、アニサキス!?」

背筋がゾッとしました。
大好きな牡蠣に、まさかアニサキスがいるなんて…。

ということで、今回は、釣り餌としての牡蠣ではなく、美味しい食材の「牡蠣にアニサキスがいるのか?」というテーマを軸に、牡蠣好きだからこそ伝えたい正しい知識と安全な楽しみ方をご紹介します。

▶ アニサキスはどんな寄生虫?

アニサキスは、主にサバ・イカ・サケなどに寄生する線形動物の一種です。魚の内臓に多く見られ、生で食べた際に人間の胃や腸に侵入すると、激しい腹痛を引き起こす「アニサキス症」の原因として知られています。

実際、釣ったサバに寄生しているアニサキスをたまに見かけます。

▶ なぜ牡蠣にアニサキスがいるのか

牡蠣がアニサキスを取り込むイメージ
牡蠣がアニサキスを取り込むイメージ

牡蠣そのものにアニサキスが寄生するのはまれですが、海中に放出された魚の排泄物や内臓からアニサキスの幼虫が流れ出て、それを牡蠣が水と一緒に吸い込んでしまうことで取り込まれる可能性があります。
牡蠣は「海のフィルター」とも言われるほど、海水中の微細な粒子を大量に取り込むため、完全なゼロリスクとは言えません


▶ アニサキス症の主な症状

アニサキス症にかかると、次のような症状が現れることがあります:

  • 激しいみぞおちの痛み(発症まで数時間〜24時間以内)
  • 吐き気や嘔吐
  • 下痢
  • まれにじんましんなどのアレルギー症状

治療法としては、内視鏡で虫体を摘出する必要がある場合もあり、放置すると非常に苦しい思いをします。

▶ 牡蠣で感染した実例はあるのか?

牡蠣にいたアニサキス
牡蠣にいたアニサキス

厚生労働省や国立感染症研究所によると、牡蠣によるアニサキス症の報告例はきわめて稀です。しかし、絶対にないとは言い切れないのが現実。
筆者自身が発見したことからも、少数ながら可能性があることは事実です。

「牡蠣 アニサキス」で検索すると、他の方も画像をアップしているので、それなりに遭遇率はありそうですね。


▶ 加熱調理でリスクをゼロに

牡蠣の網焼き
牡蠣の網焼き

アニサキスは70℃以上で数秒加熱すれば死滅します。
つまり、牡蠣フライや蒸し牡蠣、グラタンなどに調理することで、ほぼ安全に楽しむことができます。

焼いた牡蠣
焼いた牡蠣

▶ 冷凍処理も効果あり

−20℃以下で24時間以上の冷凍も、アニサキスの殺虫に有効です。
冷凍生牡蠣や、冷凍後に解凍した調理用牡蠣も、選択肢として覚えておきたいですね。

▶ 生食用牡蠣と加熱用牡蠣の違い

冷蔵の生食用牡蠣
冷蔵の生食用牡蠣

生食用の牡蠣は、殺菌処理済みの清浄海域で一定期間育てられたもので、出荷前にも検査が行われています。
一方、加熱用牡蠣は味は濃厚ですが、殺菌されていない可能性が高いため、生では食べないよう注意が必要です。

▶ 自分でできるチェックポイント

牡蠣にいるアニサキス
牡蠣にいるアニサキス

アニサキスは白くて1〜3cm程度の糸のような虫です。食べる前に、牡蠣の中を軽く見てみるだけでも、発見できる場合があります。


私にとって、牡蠣は毎年の楽しみです。
今回の出来事にはさすがに驚きましたが、「もう牡蠣は食べない」とは思いませんでした。

牡蠣盛り合わせ

代わりに、こんなふうに考えるようにしました

  • 信頼できる生産者から買う
  • 加熱用と生食用の違いをきちんと理解する
  • 生で食べるときは“自己責任”をもって楽しむ
岩ガキ
岩ガキ

実際、この記事を書き終えた今、手のひらからはみ出るほどの岩ガキが冷蔵庫でスタンバイしています。もちろん、安全対策は万全にしたうえで、美味しくいただく予定です。

牡蠣刺身
牡蠣刺身
  • 牡蠣にも、アニサキスが寄生する可能性はある(確率は低いがゼロではない)
  • アニサキス症になると、強い腹痛や嘔吐を引き起こす
  • でも、加熱・冷凍・目視・業者選びを徹底すれば、リスクは大きく下げられる
  • 牡蠣を安全に楽しむには、「知っておく」ことがいちばんの予防策!

怖がるより、正しく知って、おいしく食べる。
それが牡蠣と長く付き合うためのコツかもしれませんね。

これからも、安全に、美味しく、そして楽しく、牡蠣ライフを楽しんでいきましょう!

牡蠣殻
食べ終わった牡蠣

ご馳走様でした!!

タイトルとURLをコピーしました