三浦半島の先端近くに位置し、豊かな自然と静かな入り江が広がる「小網代(こあじろ)」エリア。
森林から干潟へと続く「小網代の森」をはじめ、のんびりとした港町の風景は、私たち釣り人にとって「ここで竿を出せたら最高だろうな」と思わせる魅力に溢れています。
しかし、これから小網代へ釣りに行こうと考えている方はちょっと待ってください。

残念ですが、結論からお伝えすると、現在小網代エリア(森・港・堤防)での陸っぱり(岸釣り)はルアー・エサ釣りを問わず「全面釣り禁止」となっています。
ということで、この記事では、小網代エリアで釣りができない具体的な理由と、せっかく三浦まで来た釣り人をがっかりさせないための「周辺のおすすめ代替スポット」をご紹介します。
【小網代エリア】の釣り事情:現在は「全面釣り禁止」
現在、小網代周辺の主要なスポットでは、残念ながら以下のように釣りが厳しく制限されています。
現地には「釣り禁止」「立入禁止」の看板が設置されており、防犯カメラや定期的な見回りも行われています。
「少しだけなら」「誰も見ていないから」といった軽い気持ちでの無断釣りは、警察への通報や大きなトラブルに直結するため絶対にやめましょう。
【小網代エリア】スポット別の基本情報
それぞれのスポットの所在地やアクセス、設備状況は以下の通りですが、いずれの場所も現在は岸からの釣りが禁止されていますので、訪れる際は散策や船釣りの拠点としてご利用ください。
| 項目 | 小網代の森 | 小網代港 | 小網代堤防 |
| 住所 | 神奈川県三浦市三崎町小網代 | 神奈川県三浦市三崎町小網代 | 神奈川県三浦市三崎町小網代 |
| アクセス | 京急バス「引橋」下車 徒歩約5分 | 京急バス「油壺」方面へ(車は三浦縦貫道路経由) | 京急バス「油壺温泉」等方面(※現在立入不可) |
| 駐車場 | 三浦市民交流センター無料駐車場(48台) | 岸壁は駐車不可(周辺の有料駐車場を利用) | 周辺に有料駐車場あり(※堤防への立入は不可) |
| トイレ | あり(引橋入口付近などに設置) | 周辺施設や近隣の公衆トイレを利用 | なし |
| 釣りの可否 | 全面禁止 (動植物の採取・持ち込み不可) | 陸っぱり全面禁止 (遊漁船の利用港としては営業中) | 全面禁止 (関係者以外立入禁止エリア) |
【小網代エリア】のスポット別の「釣り禁止・立入禁止」の理由
素晴らしい環境が揃っている小網代エリアですが、決して地元の方や漁師さんが意地悪で禁止にしているわけではありません。
場所ごとに、安全面や環境保全における明確な理由があります。
1. 小網代の森(貴重な生態系の保全)

小網代の森が釣り禁止となっている最大の理由は、ここが関東で唯一、川の源流から海までが手付かずの状態で残されている「奇跡の森」だからです。

アカテガニをはじめとする希少な生物が多く息づき、干潟は稚魚たちのゆりかごとなっています。
釣り人の踏み荒らしや釣り糸の放置が生態系を壊す恐れがあるため、森から海に面した干潟まで、全域で動植物の採取が禁止されています。

また、散策に訪れる一般の観光客との接触事故を防ぐ目的もあります。
2. 小網代港(過去のマナー違反と漁業トラブル)

小網代港の岸壁が釣り禁止となった背景には、過去に一部の釣り人が引き起こした深刻なマナー違反があります。
釣り針や危険なゴミの放置、不法投棄だけでなく、係留してある漁船に無断で乗り込んだり、ロープの金具を勝手に緩めたりする悪質なイタズラが多発しました。
港は漁師さんたちの生活の基盤であり、大切な船と安全を守るための苦渋の決断だったことを、私たち釣り人は重く受け止める必要があります。
3. 小網代堤防(アクセスルートの危険性と私有地問題)

かつては多くの太公望で賑わった小網代堤防ですが、現在は堤防へ向かうルート自体が立入禁止です。 私有地を通らなければならない問題に加え、満潮時には道が水没してしまう危険性や、足場の悪い大型テトラポットでの転落リスクが問題視されました。
さらに、違法駐車などの迷惑行為も重なり、安全確保のために全面的に封鎖されることとなりました。
【代替案】堤防がダメならこれ!小網代港周辺で釣りを楽しむ2つの方法
「せっかく三浦まで来たのに竿を出せないの?」とがっかりしないでください。
三浦半島には、釣り人を歓迎してくれる素晴らしいスポットがたくさんあるので、小網代周辺で安全に釣りを楽しむための2つの代替案をご提案します。
代替案①:すぐ近く!「三崎港」で安全に海釣りを楽しむ
小網代から車で少し南下した場所にある「三崎港」は、三浦釣りのメッカです。
一部立入禁止エリアはありますが、「花暮岸壁(はなくれがんぺき)」などの許可された広いスペースでのびのびと海釣りを楽しめます。
- おすすめのターゲット: アジ・イワシ(サビキ釣り)、クロダイ・シーバス(ウキフカセ・ヘチ釣り)
- ポイント: 足場が良く、周辺に有料駐車場やトイレ、産直センター「うらり」もあるため、ファミリーでも1日中快適に過ごせます。
- 注意点: 漁船の出入りや作業が最優先です。船が近づいたら仕掛けを回収し、コマセの汚れは洗い流すなど、港を使わせてもらうマナーを守りましょう。
代替案②:小網代から出船!「船釣り・レンタルボート」で満喫する

「小網代での陸っぱり」は禁止ですが、小網代港や周辺から出船している「遊漁船(釣り船)」や「レンタルボート」を利用すれば、堂々と小網代の豊かな海を満喫できます!
- おすすめのターゲット: マダイ、ワラサ、アマダイ、カワハギ、マルイカなど
- ポイント: 小網代港は関東屈指の船釣り拠点で、歴史ある船宿がたくさんあります。岸からは届かないポイントへ直接案内してもらえるため、場所取りのストレスが一切ありません。
- 手ぶらでもOK: レンタルタックルが充実している船宿も多いため、本格的な海釣りを気軽に楽しむことができます。すぐ隣の横堀海岸からは手漕ぎボートも利用可能です。
【小網代エリア】の釣り事情まとめと、安全に楽しむためのルール
小網代エリア(森・港・堤防)は、自然環境の保全や安全の確保、そして漁業の保護を目的として、現在は全域で岸からの釣りが禁止されています。現地を訪れた際は、美しい景色を楽しむ自然散策にとどめましょう。
思い切り釣りをしたい時は、今回ご紹介した「三崎港」などの許可エリアや、小網代沖の豊かな海を堪能できる「船釣り」にシフトして楽しんでみてください。
三浦の豊かな海をこれからも長く楽しむために、ゴミの持ち帰りや駐車ルールの徹底など、環境を守るためのマナーをしっかり遵守したいですね。
「正しい場所で、安全第一でフィッシングライフを満喫するのが外ネタ流です!」
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